クレジットカードに総量規制の網がかかる?
改正貸金業法と改正割賦販売法により総量規制がしかれたというのはみなさんご存知だとは思います。
この2つの法律、別に消費者金融だけでクレジットカードには関係ない…って思っていませんか?
実はこの総量規制はクレジットカードにも影響をおよぼすのです。
■そもそも総量規制とは■
総量規制は簡単にいえば「年収の3分の1以上の貸付をすることはできません」というものです。
あまり収入のない人があまりにも多くの借金を作らないように、また貸金業者が支払い能力を超えた金額を貸し付けたりしないように…ということから作られたのが総量規制なのです。
ただし銀行のカードローンや住宅ローンなどは対象外になっています。
ちなみにクレジットカードのキャッシングについては消費者金融と同等に見られるため、総量規制の対象になっています。
■クレジットと総量規制■
では具体的にクレジットと総量規制にはどのような関係があり、また影響が出るのでしょうか。
一番は新規申し込みでしょう。
例えばあるカードを申し込む以前に別のカードやキャッシングで年収の3分の1の借り入れをしてしまっていた場合は高確率で審査に通らなくなります。
ショッピング枠の他にクレジットカードにはほとんどの場合キャッシング枠がつくことになります。これを設定することができなくなり、審査に通らなくなるのです。
また3分の1には届いていないものの、もうちょっとで届いてしまう…という場合はクレジット会社側がクレヒスなどをもとにその人にカードを発行しても大丈夫かどうかを判断します。
仮に審査に通ったとしてもクレジットカードにはショッピング枠のみが設定されてキャッシングがないということもあるでしょう。
やはりクレジット会社も回収のリスクを考えて審査を行いますから、もしも新しいカードを持ちたいなら、きちんと今借りている分を返してクレヒスを貯めるのが一番でしょう。
総量規制はクレジットカードを作る際だけでなく、途上与信でのキャッシング減額などの影響もあります。
いつの間にか変わってる!ということがあればそれは総量規制である可能性が高いので、なにか不明点があればクレジット会社に問い合わせてみるのがいいでしょう。