クレジットカード業界が新規獲得し続けないといけない理由
クレジットカード会社というのはどのように利益を得ているのか…それはひとえに会員の利用によるものです。
クレジットカードを持つ人がそのカードをショッピングやキャッシングで利用することにより手数料、金利が発生し、これによってクレジット会社は利益を出しているのです。
つまり、「利用してくれる会員」がいなければクレジット会社というのは利益を出すことができないのです。
■1人1枚ではないクレジットカード■
最近はさまざまな種類のクレジットカードが発行されています。
携帯電話会社との提携カードであればそのキャリアで契約している人がそのカードを持ち、ショッピングに利用したり携帯電話の料金を支払ったりするとポイント還元などの特典があったり、あるいは特定のスーパーでの買い物で特典がついたりするなど本当にたくさんの種類のカードがあります。
利用者たちはその中から自分の利用シーンを想定してカードを選び、使うことになります。
中には「クレジットなら何でも同じ」と思っている人もいるかもしれません。ですが現代人は賢い生き物です。やはりそこは効率的に使えるものを重視して選んでいきます。
つまり、1人1枚、ではなくシーンや状況などによっては1人で何枚もカードを持っていることもあります。
そして時には「このカードはあんまり使ってないから」と解約してしまうことだってあります。
そう、クレジットカード会社が一番恐れているのはそこなのです。
■クレジットカード会社が新規を獲得し続ける理由■
クレジットカードは作ったあと、自分の都合によっては解約することもできます。
1人ユーザーが減ればやはりそれだけカード会社の利益も減ってしまいます。その人がそのカードのヘビーユーザーであればあるだけそうなります。
ですがカードを保有している人が解約するのは自由ですから、カード会社がNO!ということはできないのです。
そして解約する人を上回る新規加入者がいなければ年会費の徴収などもできなくなり、利益が出せなくなってしまうのです。
ちなみに、クレジットカード会社が年間に新規会員を獲得できる確率は20%程度と言われています。そして年間に解約する人は15%ほど、つまりわずかに新規獲得が上回っているような状態です。
このサイクルの中にあるため、クレジットカード会社は毎年新規加入者を獲得しなくては利益を出せないような状態になっているのです。